アーキテクチャ設計プロセス
ここでは、システム設計プロセスの中の一ステップにあたアーキテクチャについて説明しています。
IEEE1220におけるアーキテクチャ設計
上記のようなアーキテクチャ設計は、世界標準の一つであるIEEE1220では、以下の2つのタスクから構成されています。
- 機能分析
- 統合
IEEE1220の機能分析プロセスは以下のような8つのタスクから構成されています。
- システム機能の分解
- サブ機能の定義
- 機能インタフェースの定義
- 性能要求の割り付け
- 機能の振る舞いの分析
- サブ機能の状態・モードの定義
- 機能タイムラインの定義
- データフローとコントロールフローの定義
- 機能の故障モードと影響の定義
- 危険モニタ機能の定義
- 機能アーキテクチャの確立
また、IEEE1220における機能検証プロセスは、以下の4つのタスクから構成されています。
- 検証手順の定義
- 検証評価の実施
- アーキテクチャの完全性
- 機能及び性能指標の検証
- 制約を満たしているかの検証
- 差異とコンフリクトの識別
- 検証された機能アーキテクチャの確立
IEEE1220における統合プロセスを構成するタスクを示します。
- 機能グループ化と割り付け
- 物理的解決策の代替案の識別
- 安全性及び環境上の危険の評価
- ライフサイクル品質ファクターの評価
- 技術要求の評価
- 物理的特性と性能特性の割り付け
- 物理的インタフェースの定義
- 標準化の機会の評価
- 汎用品利用の評価
- Make/Buy代替案の評価
- モデル及びプロトタイプの開発
- 故障モード・影響及びクリティカリティ評価
- テスト可能性の評価
- 進化の設計許容性評価
- 設計の終了
- 進化的開発の開始
- 図面、図表の作成
- 物理的アーキテクチャの確立
IEEE1220における物理検証は、以下の8つのタスクから構成されています。
- 検証方法の選定
- 検査、解析、デモンストレーション及びテスト要求の定義
- 検証手順の定義
- 検証環境の確立
- 検証評価の実施
- アーキテクチャの完全性の検証
- 機能及び性能指標の検証
- 制約を満たしていることの検証
- 差異とコンフリクトの識別
- 検証された設計アーキテクチャの確立
- ライフサイクル成果物の検証された設計アーキテクチャの確立
- 検証されたシステムアーキテクチャの確立
- 仕様と構成のベースラインの確立
- 製品構成図の作成