アーキテクチャ設計プロセス
ここでは、システム設計プロセスの中の一ステップにあたアーキテクチャについて説明しています。
ISO15288 (JISX0170)におけるアーキテクチャ設計プロセス
もう一つの世界標準であるISO15288では、アーキテクチャ設計は、方式設計という名前で呼ばれて以下のように位置付けられています。
このISOには、日本語版にあたるJISX0170がありますので、英語が苦手な方はJISXを参照されることをお勧めします。
ここでの説明もJISXを元にしております。
ISO15288では、アーキテクチャ設計は「方式設計」と呼ばれています。
「方式設ス」とは、以下のようなプロセスとして定義されています。(出典:JISX0170)
目的
方式設計プロセスは、システム要求を満たすソリューションをまとめあげることを目的とする。
成果物
- 方式設計のベースラインが確立されている。
- システムに対する要求を満足する実装可能なシステム要素記述の集合が明示されている。
- インタフェース要求は、方式設計ソリューションに組み込まれている。
- 方式設計からシステム要求への追跡可能性が確立されている。
- システム要素を検証するための基本事項が定義されている。
- システム要素の結合のため基本事項が確立されている。
- 適切な論理方式設計を定義
- 要求分析で識別されたシステム機能を分割と、システム方式の要素への割り当て
- 結果を分析し、各要素の設計基準を確立
- 運用者に割り当ての決定
- COTS利用の検討
- 代替案のモデル化と評価
- システム要素間及び外部のシステムとのシステム境界間のインタフェースを定義と文書化
- 機能,性能,振る舞い,インタフェース及び回避できない実装上の制約から、物理設計ソリューションの明示
- 方式設計情報の記録
- 方式設計とシステム要求との間の、双方向の追跡可能性の維持
ちなみに、ソフトウェアエンジニアリングのプロセス標準としてISO12207があります。 このISO12207とISO15288との関係は以下のようになります。